Termin in Kraftwerk Plessa mit Jürg Montalta


[Photo : Yu OHTANI]
元褐炭発電所における住民のミーティング
いわゆる「住民参加」の話し合いだが、Jürg Montalta氏(左から7人目)がリードすることで空気が変わる。
まず彼は参加者を円形に座らせる。お互いの顔がきちんと見えるようにするためだ。この日は30人以上の人が参加したが、彼らが円形に座る風景そのも のが圧巻。話し合いの空間自体が力をもっている。
話し合いの最中、彼は指揮者のように話し合いをリードする。手振り身振りを加えて、話を引き出す。話し合いは、いくつかの約束がある。
1. 人がしゃべってるときには集中して聞く
2. 人のアイディアを否定しない。アイディアを”足す”思考をする。
3. お金の話、実現性の話は、(全員での話し合いの席では)度外視する
4. メモは最小限にして聞くこと・話すことに専念する
ミーティングには毎回微妙な緊張感がある。彼は、人々が街の問題を批評的に眺めるのではなく、主体的にどうすればいいのか住民達が自ら考えるように 流れをもっていく。回を重ねるごとに人々の顔色や目つきが次第に変わっている。
正直、日本の「住民参加」のミーティングを面白いと感じたことは無かった。モンタルタ氏からは沢山学ぶことがありそうだ。